日産プリンス東京 モータースポーツ室
チューニングアドバイザー 小山 在

今も新車から大切に乗っているBNR34 M-spec。もう何年も前からエンジンチューニングの相談を受けておりました (^∇^)

R35GTRへの買い替えなんかも検討してもらったんですけれども、やはりというかBNR34の方が気に入っており、このM-specでのエンジンチューニングを考えていくこととなりました。

オーナーさんの希望は高速道路を走行していて、追いかけてくる外国製の大排気量車両に負けない加速力。

そんな訳で東名パワードの営業さんと相談しながら、新製品のM7655タービンを使用してみる事に。

多分、下での特性は現状よりは使いにくくなるであろうと考え、それを補ってくれるアドバンスドスペックエンジンを搭載する事としました!
なぜ東名コンプリートエンジンだと東名タービンとの相性が良いのか?

こういったのは、例えばニスモエンジンと日産タービンとの相性が良いのと同様で、まずは同銘、同メーカー開発パーツであること、
そして アドバンスドスペックエンジンには強化バランス取りパーツが組み込まれエンジン本体のフリクションが少ないこと。

見た目はコーションプレートくらいの違いではありますが、 中身は日産N1パーツとニスモ強化パーツ、そして東名の強化鍛造パーツなど、ある意味、理想的な強化エンジンと言えると思います (^-^)

こういったエンジンには「味」というモノが存在していて、それがまたとても良いんです。これは ニスモコンプリートとはまた違う味付けなんですよ!

少しでも性能を上げておくためにエキマニやアウトレットなども東名を使用します。

見た目もすごく美しいんですが載せちゃうと見えません(残念!)。 エンジンデーターやタービンデーターからある程度の特性を予測してそれを補っていけるパーツを組み合わせていきましたが、なんせアドバンスドスペックもM7655タービンも初めてのケースです。

果たして、狙ったとおりの性能になるんだろうか・・・。そんな不安混じりの楽しみがありました
(^-^)  (特にターボチャージャー)

そして! 完成!!!
うーん・・! ほんとね不思議なんですけど速い車ってオーラが出るんですよ。見た目は そんなに変らないはずなのに圧倒的な力を感じてしまいます。これはまったくスポーツカーに興味が無い人にも分るんです、これがまた。

エンジンをかけるとアドバンスドスペックエンジとM7655タービンの音がニスモNE1マフラーの排気音を震わせます。

この音を聞いて熱くならないRB乗りはいないでしょう!! ( ̄∇ ̄+)

そしてインプレッション。 

まず、オーナーさんの第一声は「まるで戦闘機みたいだ!」
戦闘機・・・とても良い表現です!!(笑)
ボクもそう思います (^∇^)

ちなみにこれは4000回転ちょっとまでしか回していない印象です。そしてこれは慣らし運転のときからずっと言われていたんですが、
「速くなったよ!全然違うね!」と、とても喜んでいらしたんです。

慣らし運転ですよ?
当然ながらせいぜい3000回転位までです(低回転域)。

まるで ポルシェのエンジンみたいだってずっと言ってらっしゃたんですが、要するに精密機械のように動いているとおっしゃっていました (^-^)

戦闘機のように感じるのはM7655タービンが大きな要素で、慣らし運転での速さを感じる部分というのアドバンスドスペックエンジンが大きな要素となっています。

とにかく、とても満足されており、本当に楽しそうにお話をされていました。
「近所の人になんか違うね」て言われちゃったんだよ〜(笑)などとニコニコしながら 嬉しそうに お話をされていました (*^▽^*)

さてここでわたくしのインプレッションです(個人的な印象)。

低速域でのフリクションの少なさはバランス取りされた強化エンジンのそれで、とても滑らか、かつチカラ強い回り方をしていきます。

ターボが効き始めてくるのは4000回転を超えはじめてからで、4500回転から一気に8000回転まで回っていきます!!

ブーストが掛かってからは一気に回るんでステアリングが取られ易く、DFVの減衰力をリセッティングしなおしました。

低回転でのフリクションの少なさはそのまま高回転域まで続きますので、ターボチャージャーの特性とエンジン本体との特性がベストマッチングで、サーキットで使うと速いなこれ。とか 思ってしまいました (笑)

高速道路に入り加速領域を使って走ると、カタパルトから発進するような加速力を楽しめます、そして本気になって高回転域をつないで走るとレーシーな性能に変化して3段階 楽しめるって感じですね! (*^▽^*)

それぞれの 表情が まったく違いますので これは 本当に面白い!(笑)
まさに チューンドエンジンの 楽しさそのままです (^∇^)

この性能であれば 流しているときと加速しているときの走りの違いがはっきりしており当初のオーナーさんの希望に近いと感じました。

仮に高速道路で外国製の大排気量セダンなんかが煽ってきても、ちょっとアクセルを踏み込んだ時のその加速する姿を後ろから見てたぶん 戦意を 消失しますね (笑)

間違い ありません (笑)

 
S-power
代表 鈴木  満
以前東名が出していたB7660を何台か使って、非常に印象が良かったので、newバージョンが出ると営業から聞いて期待していました。
しばらくして33GTRのお客様がタービンブローで相談に来店され、またノーマルタービンを組むのではつまらないので どうせならアフターメーカーのタービンをということになり、ちまたで定番のタービンも候補に挙がったのですが、 せっかく交換するならまだ市場に出回ってない物を先取りするのも面白いと、まだデリバリー前のARMS M7655も候補に加えてお客様と打ち合わせをし、お客様もぜひ使ってみたいという事になり、デリバリー前にM7655を発注しました。
(余談ですが、どうも受注第一号だったらしい。)

サイズやTOMEIが公開しているベンチデータからタービンのイメージは出来ていましたが、実際のところは装着してみない事には判らないことだらけです。しかも今回のお客様は、エンジンノーマル、インジェクターもノーマル、交換するのはタービン以外はカムとアウトレットだけです。本来ならインジェクターや燃料ポンプ、ガスケットも交換してもっと高いブーストで試したいところですが、お客様の要望もあり、
今回はこの仕様でブーストは0.9に設定するつもりです。タービン、カム、アウトレットが届きさっそく組み付け。
そうそう、このタービンは付属品が充実していて、純正部品の手配が必要ないのがありがたかったです。

諸々の設定が終了し、いよいよ試乗へ。まず感じたのは意外と下からブーストが掛かってくれる、だいたい3500rpmから正圧に入り ノーマルタービンと比較しても遜色ないフィーリングでまずまずOK。
さらに回転を上げていくと、上での抜けが良く、非常に気持ちの良い吹け上がり感!
これは、このサイズで過去にない気持ちいいフィーリング。0.9kg・cm²でこのフィーリングなので、さらにステップアップしてブーストの設定を上げた時を想像するとワクワクします。

ホントのポン付け状態から、ハードチューンまで幅広く使えるタービンだと思います。
コストパフォーマンスも高いので、お客様にもお薦めしやすいので、これからはM7655をウチの定番タービンとして展開していきたいと思います。