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ピストンの上下運動を回転運動に変換する部品で、爆発荷重及び慣性力と、曲げ振動やねじり振動による荷重が加わる。
開発テーマ
●バランス率 ●慣性質量の低減 ●給油の安定と給油量の確保 ●ピン、ジャーナルの精度
●撹拌(かくはん)抵抗の低減
フルカウンター
 
各スロー(気筒)ごとにカウンターウェイトを設けて(12カウンターウェイト)慣性カをバランスさせることでクランクシャフトの曲げ変形を抑え、振動、フリクションの低減および、ベアリングの信頼性を向上させました。(SR22・4G63-23・]EJ22)
6気筒はエンジン自体の回転バランスに優れ振動が少ないため、重量の軽減とレスポンスの向上を目的にセミカウンターに設定しました。(RB28)

給油システム
 
 
それぞれのエンジンやクランクシャフトの特性に合わせた給油システムを採用しています。これにより、クランクシャフトの遠心力を有効に活用し、高回転時の給油信頼性を向上させました。さらにオイル穴の出口に面取りを施し、オイルの抵抗を低減しました。

バランス率
 
それぞれのエンジンやクランクの特性に合わせた形状を持ったカウンターウェイトデザインを採用、重量増を抑えながら適正なバランス率(往復運動部分の慣性力を打ち消す割合)を確保しました。

専用鍛造素材
材質にクロムモリブデン鋼(STD普通鋼)を使用し、熱間鍛造製法を採用しました。鍛造は熱した材料を金型を用いて鍛練(金属塊をたたく)し、結晶粒を微細化し組織を改良、機械的性質を改善するもので、クランクシャフトの形状に沿ったファイバフロー(鍛流線)が得られます。ファイバフローは鍛造方向に伸びた繊維状のもので、その伸びた方向は直角方向の2倍の強度を持つのです。

表面処理
 
熱処理歪み・寸法の変化が少ない表面処理を施し、耐摩耗性・耐焼き付き性・疲労強度を向上させています。これにより、高回転・高出力に耐え、ベアリングの保護をも実現しています。

曲がり修正・ダイナミックバランス
クランクシャフトの回転バランスを整えることで、レスポンスの向上、振動の低減、ベアリング当たりの最適化を実現します。素材・成型・表面処理の各製造段階でも曲がりやバランスに留意して製造しています。